失敗しないために役立つ!
事故予防に向けて浴室をリフォームする
入浴事故を防止するための環境作りとして浴室をリフォームすることも考えてみましょう。浴室をリフォームする際にチェックしておくべきことを知り、リフォームの費用を高齢者住宅改修費用制度で抑えましょう。
浴室リフォームで必ずチェックすべきこと
入浴事故予防のために浴室のリフォームを考えるならば、まずは入浴する方の身体機能について把握しましょう。この身体機能をしっかりと確認しておかなければ、なんのためのリフォームであったのかわからなくなってしまうこともあります。足が動かしづらくなっているのであれば段差をなくしたり、滑り止めの施工をしてもらうなどの配慮ができます。また将来的な身体機能も見越して考えることも必要です。
そして浴室までの移動についてもチェックしておかなければならない部分です。車イスでの移動となるのであれば、その幅に対応しておく必要が出てきます。また開閉しやすいように浴室への入り口も考える必要性があります。
事故予防に必要不可欠と言えるのが、浴室との温度差をできるだけ抑えるための脱衣所の暖房です。この必要不可欠な暖房器具をどこに設置すべきかをチェックしておきましょう。
浴室内のチェックポイントとしては浴槽の縁の高さと、身体を洗う姿勢がどうなるかの2点があります。浴槽をまたぐ際に浴槽の縁が高ければふらつきの危険があるため、縦型の手すりが必要かどうか検討しましょう。そして身体機能の理由から身体を洗う姿勢が高くなることが予想される場合には、高めのカウンターを設置するなどの配慮ができます。
介護保険が適用できることを知っておく
介護保険の高齢者住宅改修費用制度により、浴室リフォームにかかった金額の一部を負担してもらうことができます。この制度では、20万円を上限とする介護のためのリフォーム費用に対して、最大9割を所得に応じて支給してもらえます。総額20万円以上のリフォームをしたとしても、最大で18万円は負担してもらえるのですから、超過した分を支払うとしても大きな助けになるはずです。高齢者住宅改修費用制度は原則1人につき1回までの利用となっていますが、転居時や要介護度が3段階以上上がった場合には、さらに上限20万円の補助を受けることができます。
介護保険が適用されるリフォームについて
浴室リフォームの全てが介護保険の適用となるわけではなく、あくまでも保険給付の対象として適当なリフォームであることが認められる必要があります。例えば手すりの設置であったり、浴室の床材を滑りにくくする施工であるなどが適当なリフォームと言えます。
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